私が「水だし」にたどり着くまでの軌跡
一人暮らしするまで、だしの存在すら知らなかった私
皆さんは、自分で出汁(だし)を取っていますか?
私は、一人暮らしを始めた時、恥ずかしながらだしの存在すらしらず、22歳にして初めて母親にだしの取り方を教わりました。前の晩から昆布を水につけておき、沸騰させたら取り出して、かつお節を入れて、煮立たせたらざるで濾してできあがり。
でもその時の正直な感想は…「濾すなんて面倒くさい!こんなの毎日やってられないよ…。」
専業主婦である母は毎日昆布とかつおでだしを取って、味噌汁や煮物などに使っていました。何気なく食べていた食事がこんなにも手間が掛かるなんて知らず、母親への感謝の気持ちでいっぱいでした。
しかし、そんな思いとは裏腹に、実際自分がやるとなると仕事から帰って疲れているのに、そこからだしを取るなんて時間も気力もなく、だしの素を使って簡単に作るようになってしまいました。
子供が産まれてから、食への意識が変わった
結婚してからも共働きだったので忙しく、手抜き料理ばかり作っていましたが、子供が産まれてから離乳食を作る際には、さすがに頑張って昆布とかつおできちんとだしを取りました。
自分で取っただしはだしの素とは違って香りがよく、味がついていない離乳食を味見してもうまみが感じられて、「だしってこんなにおいしいんだ!」と感動しました。
また、食育や添加物の怖さの本を読んだり、ネットで調べるうちに、子供の味覚と健康のためにも、化学調味料に頼らず自分でだしを取ろうと決意したのでした。
仕事復帰でだしの壁にぶちあたる
しかし、子供が1歳になって仕事復帰すると状況は一変しました。
復帰直後、長女はまだ夜だけ授乳中だったので、家に帰るとまず30分の授乳タイム。
その後も保育園で離れていた不安からか、抱っこ抱っこで下ろすと泣いてしまい、だしどころか、手抜き料理を作るのすらままならない日々でした。
結局、しばらくはだしパックや粉末になったかつお粉などを利用しました。
水だしを知る。これなら私でもできる!
そんな時、武蔵 裕子さんの「水だし」さえあれば和食はかんたん!という本を偶然ネットで見つけ、さっそく買って読んでみました。
水だしを始めて2年になりますが、ほぼ毎日水だしを使っています。5歳になった長女は「ママが作ったお味噌汁おいしい!」と言ってくれます。
※2021.3.31追記 水だしは今でも常に冷蔵庫に入れてあります。現在は9歳になった長女は、水だしの材料を容器に入れてくれたり、味噌汁作りを手伝ってくれるようになりました。
簡単水だし
水だしの作り方
こんぶとかつおの水だし
材料
- こんぶ…10cm
- かつおぶし…15~20g
- 塩…ひとつまみ
- 砂糖…ひとつまみ
- 水…5カップ
作り方
- 1Lほど入る麦茶用の容器などを用意し、材料をすべて入れます。
※昆布はそのままでもいいのですが、キッチンばさみ等で硬いですが細かく切って入れると、だしがさらに出ます。また、後述する「だしがらふりかけ」を作りやすいです。 - 水を注ぎます。
- フタを閉めて冷蔵庫に入れ、一晩(6時間以上)置きます。
- 完成!
かつおの他にも、煮干しや干しシイタケ、干しエビでも水だしがとれます。
水だしにおすすめの容器
我が家ではタケヤ化学工業の「スリムジャグ」を利用しています。容量は冷蔵庫のドアポケットにも入るし、フタをしっかり閉めれば横に倒してもOKなので便利です。だし濾し器がついただしポットもありますが、ネット部分が洗いにくそうなのでこちらにしました。フタをひねると開くので、だしの中身が鍋に出てくることはほとんどありません。かつおの粉は多少入りますが気にしません。(ズボラですみません。)
フタを外せば奥まで簡単に洗えるし、便利なので我が家ではもう1本買い足し、麦茶入れもスリムジャグを使っています。カラーバリエーションも豊富なので、用途別に色分けできるのも便利です。2年以上使っても何の問題もなく、まだまだ使えそうですが、もし壊れたりしてもまたスリムジャグを買うと思います。
※2021.3.31追記 3年使った頃か、洗う際に落としてしまい、注ぎ口の部分が欠けたので買い直しました。フタの持ち手の形が改良されて、以前のものより開けやすくなっていました。
我が家の水だし活用法
週末に仕込んで、毎日使った分だけ水を注ぎ足し、1週間使います2回使ったら入れ替えます。
本には保存できるのが1週間で、注ぎ足すのは1,2回と書いてありますが気にせず5,6回注ぎ足してます(貧乏性なので…)。たまに余裕のある時や、味を変えたい場合などは平日でも仕込みなおすこともあります。それでもたいした手間ではありません。
水だしを使ったおすすめはやはりお味噌汁。我が家では毎日作っています。水だしを使って、野菜をたっぷり入れたお味噌汁があれば、おかずは多少手抜きでもいいかなと思っています。
※2018.1.6追記
最近子供たちも味が分かってきて、最初のだしが濃い時はおいしいというのに、薄いと言わないことに気付きました(^^;)考えた結果、1回目はあえて塩と砂糖は入れずに(だしが出過ぎてしまうため)、2回目から入れるようにして、3回目で終わりにしています。
※2021.3.31追記
3回目も薄いので、最近は2回目までで終わりにしています。
だしがらも捨てないで!
水だしをとった後のかつおとこんぶの「だしがら」にも栄養がいっぱい残っています。我が家では毎回ではないですが、このだしがらもふりかけにして食べています。
※2021.3.31追記 毎回少量でふりかけを作るのは面倒なので、我が家ではジップロックにだしがらを入れて冷凍しておき、ある程度たまってからふりかけにしています。
↓だしがらふりかけの作り方はこちら
水だしで子供に日本の味を覚えてもらおう
共働きだからといってだしを取るのをあきらめて化学調味料に頼るのではなく、水だしを使って簡単に「日本の本物の味」を覚えてもらえたらいいなと思っています。
ズボラな私でもできるとっても簡単な「水だし」をぜひ試してみてください♪
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